「高校生の留学で、トビタテ留学ジャパンっていう、国主導でやってるプログラム知ってる?ちゃんと、お金が支給されるんだよ。それも返済しなくていいんだよ。」と、知り合いのTさんに聞いたのは、ちょうど1年くらい前のことです。
Tさんは、元教員で、現在は転職して教育関係の仕事をしています。同じく高校生の子どもがいるので、共通の話題が多く、会うといろんな情報を教えてくれます。
「え?トビタテ?そんなのあるんですか?お金が出るってどのくらいですか?それっていつ始まったですか?
、、というか、なんでお金が出るんですか?本当に返済しなくていいんですか?
試験はあるんですか?え、試験じゃないんですか?
語学力は求められるんですか?え、語学力は要らない?
それ、どうやって申し込むんですか?」
と、私はTさんに質問しまくりました。
だって、高校生向けのそんな留学プログラムがあるなんて、まったく知らなかったし、返済しなくていいなんて信じられなかったからです。
Tさんから、県教育委員会主催の「留学フェア」に行った時の話を聞き、自分でも調べてみることにしました。
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トビタテ留学JAPANとは?
トビタテ留学JAPANとは、正式名が「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」といいます。
対象は
- 大学生と
- 高校生
2020年の東京オリンピックとパラリンピック競技大会までに、
- 大学生の海外留学(現状6万人)⇒12万人へ
- 高校生の海外留学(現状3万人)⇒6万人へ
倍増させる留学支援制度です。
採用されると支援金が支給される
採用されると、支援金が支給されます。
お金を出しているのは企業です。趣旨に賛同する企業が寄附金を出し、それが留学の支援金として支給されます。
寄付金は、2020年までになんと200億円を目標としているそうです。
そして、返済は無用です。
お金を出す企業さんには、どんなメリットがあるのでしょうか?
いつ始まったの?
2014年から始まっています。
大学生向けには、前期・後期と募集が行われ、現在9期生が募集中(2017年12月現在)
高校生向けには、4期生が募集中です。
試験ではなく企画計画力と表現力
試験はありません。
しかし、留学計画書の提出を期日までに行い、書類審査が通れば、出資する企業さんによる面接があります。
つまり、留学の目的やゴールが明確な計画書を作る力⇒企画力とそれを上手く伝える表現力が必要なのかなと思います。
それには、「どうしてもトビタテで留学したいんです!なぜなら、カクカクシカジカ」としっかり伝える情熱が不可欠です。
語学力ではなくやる気
語学力があるかどうかは、さほど重要ではないようです。
そりゃ、留学したいのにまったく行く先の言葉を勉強する気がない人はいないでしょうが、書類や面接審査でみられるのは、英検やTOEICの高いスコアではなく、「やる気」「熱意」「独自性」であり、工夫して自分を知ってもらうためのマインドです。
なんて、変わった留学支援制度でしょう!
なんで始まったのか?
それにしても、なんでこんな支援制度が始まったのでしょうか?
その理由は、「世界がこれからどう変わっていくのか?」とか、「日本がおかれている状況は?」に関係していているらしい・・
らしい・・というのは、ちょっと無責任な言い方かもしれませんが、親世代の私たちに比べて、子どもたちがこれから生きる世界は急速に変化していくのは確かです。
キーワードは、
- Dog year Mouse year
- Singularity(シンギュラリティ)
- VUCA(ブーカ)
これらのキーワードが、先日参加した「留学フェア」の場で、トビタテの担当者のKさんの話の中でありました。
その変化に対応できる人が必要ということなんだと思います。
「グローバルな人材育成」が必要
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10代での留学を推奨する
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それが、官民協働で支援する「トビタテ!留学JAPAN」というプログラムです。
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