トビタテ留学JAPAN高校生コースの「留学計画書」の書き方で困ってないですか?
昨年、高校生コース第4期(2018)に応募したうちの高校生バル(当時1年)もかなり苦戦していました。
同じように悩んでいる人のためにまとめてみたいと思います。
Contents
先輩もみんな悩んだ留学計画書
トビタテの留学計画書は、先輩トビタテ生たちみんなが、
「ホントに大変だったー!」と言うほどの大きな関門です。
なかには、
とか
と言う先輩もいました。
書かなきゃ!書かなきゃ!と気持ちは焦るものの、頭の中がごっちゃごちゃになって進まない、、、
その気持ちはみんな一緒です。
公式お助け動画
2018年募集の高校生第5期生向けに公式のお助け動画がアップされています。
予備校のネット配信っぽい演出ですけど、とても分かりやすく紹介されていますので、見なきゃ損ですよ。
【公式動画】留学計画書 ① 留学でやりたいことを考えよう!
参考:トビタテ!留学JAPAN高校生コース公式HP「お助け動画・資料特集」
留学計画書の書き方
うちの高校生バルは
- 何を書くのか?
- どう書くのか?
という点につまずいていました。
2018年第4期高校生の留学計画書(様式1-1など)を例に、何をどうやって書いていったのかをまとめてみたいと思います。
なお、様式は昨年と変更されている部分があります。
参考になれば幸いです。
計画書とは?
計画書とは、トビタテ!留学JAPANに応募するために必要な申請書のことで、「留学計画書」といいます。
高校生コースでは、分野ごとに様式が指定されていて、すべて公式HPからダウンロードして記入するようになっています。
記入方法は、様式自由の自己PR以外は、すべてパソコン入力です。
公式HP:トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム【高校生コース】
順番としては
- 公式HPから留学計画書をダウンロードする。
- ダウンロードした留学計画書に必要事項を記入する。
- それを、在籍高等学校等の担当者に提出する。
- 在籍校で、家計基準の判定や必要書類を作成してもらう。
- 在籍校から郵送で応募する。※2019年度第5期高校生コースからは郵送での応募から、オンライン申請に変更となっています。
という流れです。
具体的に
- 何を書くの?
- どうやって書くのか?
- 書き方のコツは?
- 添削は必要?
- いつまでにどこに出すの?
- 注意する点は?
という点を一つづつ整理してみます。
何を書くの?
留学の様式や項目はその年によって多少の変更があったり、希望する分野(コース)によっても違いがあります。
第4期高校生コースのアカデミックテイクオフ(様式1-1)を例にとります。
※2019年度第5期高校生コースは、計画書の項目が変更になっています。
第4期の様式では、以下のように大きな項目が1~8あります。
- 応募者情報
- 留学計画
- 留学を志す理由
- 留学プログラムの概要
- 留学中の活動
- 帰国後の“エヴァンジェリスト活動”
- 自己PR
- 学校担当者確認欄
その中でも
- 留学計画・留学の概要について(約900文字)
- 留学を志す理由(1)と(2)(各540文字くらい)
- 留学中の活動(1)と(2)(各495文字くらい)
- 帰国後の”エヴァンジェリスト活動”(約945文字)
- 様式自由の自己PR(2ページ)
これらは、記述するスペースも多く、内容も盛りだくさん!頭を悩ますところです。
そのほかに、以下の項目があります。
- 応募者情報
- 留学プログラムの概要(資料添付)
- 学校担当者確認欄
こちらの項目は、留学の具体的な日にちの記入や、予定している留学先の資料のを添付したり、在籍校でやってもらう手続き的な内容です。
項目はこんな感じですが、これらの項目を通してみられると思われる重要なポイントがあります。
- やる気
- 熱意
- 独自性
うえの3つを意識して表現します。
そして、次の2点を具体的に計画書で説明してみましょう。
- なんで行きたいのか?
- どう将来に生かしたいのか?
バルが悩んでいた「何を書いたらいいの?」という疑問は、
留学で何をしたいのか、なぜそう思うのか、そのためにどうするのか、それらが計画書に盛り込まれている事で解決できます。
どう書くの?
書き方のコツは?
何を書くのかという内容をなんとなーくイメージできたものの、今度はどう書いていいのやら、方法や順番が分からずバルは困り始めました。
特にごちゃごちゃになったのが次の2点です。
- 「留学の概要について」と
- 「留学を志す理由」や「留学中の活動」
なんだか同じことを繰り返して書いてる気がすると言います。
そこで、「留学フェア」で知り合った先輩のトビタテ生に質問することにしました。
実際にトビタテで留学した先輩とつながると、とてもためになりますしいろんな情報を知ることができます。
留学フェアやトビタテ生が開催するイベントには積極的に参加することをおすすめします。
メリットがいっぱい!トビタテ留学JAPANの募集説明会や留学フェアに参加しよう
小さな項目から大きな項目へ
先輩からのアドバイスは、こうです。
- まず、記入欄の比較的少ない箇所から始める。
- それらを埋めて、まとめとして記入スペースが多い箇所へと進む。
つまり
- 留学を志す理由(1)と(2)
- 留学中の活動(1)と(2)
うえの2つの項目を先に記入してから
- 留学の概要について(タイトルも含む)
という大きな項目をまとめとして仕上げる。
要点がはっきりとしているところから積み上げるようにして、書いていくというアドバイスでした。
でも、「やっぱり最初のページから順に埋めていきたい!」
なぜか、こんなところだけは神経質になってしまう気持ちも分かります。
でも、パソコンの前に座ってキーボードをさわっても、言葉がなかなか浮かんできませんよね。
バルもそうです。
どうやら、上手に書こうとして、難しく考えてしまっているようです。
ブレインストーミングとFive Paragraph Essay
なかなか計画書が進まないバルに、よい方法はないかなと思っていたところ、知り合いのTさんからアドバイスがありました。
留学計画書を書くうえで2つの方法を、Tさんに教えてもらいました。
- ブレインストーミングと
- 5段落エッセイ Five Paragraph Essay(ファイブパラグラフエッセイ)
なんだか横文字のむずかしそうな言葉ですが、どんなものか見てみましょう。
ブレインストーミングで頭の中のイメージを書き出す
「ブレインストーミング」とは、「あたまの中の嵐」という意味で、
あたまの中に嵐のように浮かんでくるイメージ・言葉のことを指します。
自分の頭の中に何があるのか、いったん外へ出してみる、そこから一番自分が書きたいことを知る手法が「ブレインストーミング」です。
ではブレインストーミングをやってみましょう。
- A4の用紙とペンを用意します。
- 真ん中に、キーワードとなる言葉や質問を書きます。
- 真ん中の言葉から連想するもの、関連する言葉を書いていきます。
- 思いつく15個くらいの言葉をどんどん書いていきます。
ノートでもいいですし、スマホアプリのマインドマップを使う方法もあります。
キーワードとなる言葉や質問は
- 好きなことは?
- 留学でやってみたいことは?
- なんで○○が好きなの?
などなど、留学に関することやトビタテでやってみたいことです。
派生する言葉は、どんなアイデアでも良いですし、その理由や説明でもかまいません。
あまり考えこまずに、直感で頭に浮かんだことを素直に書いていくと良いです。
ブレインストーミングで出てきた言葉は、多ければ多いほど、自分の興味が強いといえます。15個から20個ほど書き出せればよいようです。
たくさん書けなくても、それらは素直に自分の中から出てきたことがらですから、作文にちりばめていけます。
もう一つ、Tさんが教えてくれたのが、5段落エッセイという自分の意見を伝えるための作文の書き方です。
5段落エッセイ(Five Paragraph Essay)で説得する作文
5段落エッセイとは、もともと英作文を書くための形式で、アメリカでは小学生から学び大学生まで使う手法で、パラグラフ・ライティングとも言われます。
自分の考え(意見)を
- 相手を説得・納得させるために書く
- 自分の主張をはっきりと伝える
ための書き方です。
通常、作文は次の3つから構成されます。
- 序論(Introduction)
- 本論(Main Body)
- 結論(Conclusion)
5段落エッセイでは、本論を3つの段落に分けます。
1つの段落には、1つの理由・根拠(トピック)が必ずあります。
書き手のアイデアや主張がトピックセンテンスとして、段落に一つだけ入るのです。
そして、トピックセンテンスを説明し、サポートする複数の文章がサポートセンテンスとして述べられ、一つの段落となります。
導入で軽く主張したあと、根拠を3つ述べて、一定の型をくり返します。
最後に繰り返してまとめます。
全部で次のような5段落の構成になります。
- 第1段落:導入と主張
- 第2段落:主張をサポートする理由・根拠の1つ目
- 第3段落:主張をサポートする理由・根拠の2つ目
- 第4段落:主張をサポートする理由・根拠の3つ目
- 第5段落:主張の繰り返し
パラグラフ・ライティングは英作文を書くための手法ですが、日本語の作文にも応用できます。
この手法を、計画書に反映させるのはアリだと思いますよ。
私も興味があったので、日本で5段落エッセイを指導されている松本輝彦先生の本で学んでみました。
この本の中で、松本先生はどうやってこの手法を子どもたちに教えてきたのか、分かりやすくまとめられています。
前半は、アメリカでの経験について多く語られ、後半では、ブレインストーミングの方法についても述べられています。
実際の5段落エッセイの例文も載っているので、それを参考にしてうちの高校生バルも計画書を書いていきました。
一番大切なことは?
でも、トビタテの計画書で一番大切なことは何でしょう?
ロジカルに文章を作ることでしょうか?
それとも伝わる文章にすることでしょうか?
ブレインストーミングやパラグラフライティングもとても有効ですが、本当に大切なことは何でしょう?
- 思いや
- 熱意
ですよね。
計画書を作ることに気持ちがいっぱいいっぱいになってたバルでしたが、小さい頃からバルのことをよく知る、仲の良いおばちゃんにも、計画書を読んでもらい感想をもらってました。
そのおばちゃんの次の一言で、バルも気持ちが楽になりました。
そうですね。文章はこうあるべきだ!という枠にとらわれ過ぎると、自分の気持ちがどこにあるのか分からなくなってしまいます。
ロジカルに書く、分かりやすく書くことを、いったん脇において、自分はトビタテでこうしたいんだー!っていう思いや情熱を、一番大切にして、それを言葉にして、文章に表現する。
バルは書き上げた計画書を、自分の気持ちが出ているかどうかを確認しながら直していました。
添削は必要?
はい、留学計画書は人に見てもらい、添削してもらうことが断然いいと思います。
一人でやっていても、これでいいものか分からず自信が持てません。
人に見てもらうことで、どんどんブラッシュアップされます。
留学エージェントによっては、計画書の書き方講座をしたり、添削をするところもあるようです。
でも、もっと身近な存在で添削してもらえるところがあります。
在籍する学校の先生です。
英語の先生、国語の先生、担任の先生と、もしかしたら校長先生も意見をくれるかもしれません。
遠慮は禁物です。在籍する高校の先生にどんどん相談しましょう。
うちの高校生バルは
- 先輩のトビタテ生
- 留学経験のある知り合いの大学生
- 高校の英語や国語の先生
- トビタテに詳しいTさん
と、いろんな人にお願いしました。
たくさんアドバイスをもらうと、余計に頭がこんがらがるかもしれません。
そんな時は、近所のおばちゃんが言ってた「自分の気持ち」が前面に出ているか、思いや熱意が計画書に落とし込まれているかを、大切にしてみてください。
最終的に、誤字や脱字がないか、西暦や日にちに間違いがないかを、在籍校の担当の先生が細かくチェックしてもらいました。
いつまでにどこに出すの?
※2019年度第5期高校生コースからは郵送での応募から、所属する高等学校からのオンライン申請に変更となっています。
提出期限
高校生コース第4期の留学計画書提出期限は、
30年4月時点で新高校2~3年生 | |
〃 新高校1年生 |
提出先
提出先 |
提出方法
在籍校から郵送です。
※2019年度第5期高校生コースからは郵送での応募から、所属する高等学校からのオンライン申請に変更となっています。
注意する点は?
※2019年度第5期高校生コースからは郵送での応募から、所属する高等学校からのオンライン申請に変更となっています。
以下は2018年第4期のものです。
- 記入は日本語でパソコンで入力。「自己 PR 欄」のみ、手書き・パソコン入力のどちらでも可
- 紙の資料(パンフレットのコピー、写真など)を糊付けする場合は、貼り付けた計画書をコピーし、コピーを提出する
- 日本語及び英語以外の言語で表記されている資料を添付する場合は、日本語の訳文を付ける
- 用紙は A4 サイズ・両面印刷
- クリップ止め(ホチキス止めは不可)
- 在籍高等学校等の担当者に提出する
- 印刷はカラー、白黒どちらでも可、印刷が不明瞭にならないように注意する
参考にさせてもらったサイト
最初、バルもどうやって計画書を作ればよいのか、まったく分からず、いろいろなHPやサイトを読んで、参考にさせてもらいました。ありがとうございました。
THE RYUGAKU「トビタテ!留学JAPAN」合格者の共通点とは?ーートビタテ広報担当者にインタビュー」
トビタテ大学生遠山さんのKanji log「自由記述欄公開!トビタテ留学JAPAN!に合格するまでにしたこと。」
TOBITATE HOKKAIDO 「留学計画書のアドバイス」
まとめ
以上、トビタテ!留学JAPAN 2018年第4期高校生コースの留学計画書(様式1-1など)を、うちのバルを例にして、何を書くのか、どうやって書くのかをまとめてみました。
計画書の様式は、毎年少しづつ変更点もあり、分野によって設問も違います。
大事な点は、
-
- 公式HPの要項をしっかり読む
- 在籍の高校の先生によく相談する
- 何を書くか?どう書くかをはっきりさせる
- やる気、熱意、独自性を前面に出す
そして、、
あきらめずに最後まで書きあげること。
計画書を作ることで、一歩成長できます。
がんばりましょう。
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